M30 MILLTURN、スマートな選択肢

これまで、そんなことを考えた人がいたでしょうか? WFLの本物のターニング・ボーリング・ミーリングセンターが、しかもこれほどまでに低価格だとは。新しいM30 MILLTURNは、比較的に複雑ではない用途か、または比較的に小さな用途の場合にも効果をもたらします。それこそが、この新しい機械モデルのターゲット・グループなのです。ハノーバーでの国際見本市EMOにおいて、9月18日~9月23日の間、新しいM30-G MILLTURNを含む様々なMILLTURNモデルを実地に体験することができます。

 

M30 MILLTURN – 20kWの切削性能を備えたパワーパッケージ

これまで最も小型のMILLTURNだったM35を基盤として、新しい廉価なモデルが作り出されました。

これを可能にしたのは、現行モデルのM35 MILLTURNとのシナジー効果であり、ならびに、注文からは独立にシリーズの中で構築されている特に典型的な構成への集中でした。本質的なコスト削減だけではなく、成熟を極めた機械技術もまた、顧客に利益をもたらします。

「MILLTURNは、ハノーバーのEMOでワールドプレミアを祝います。」 そう語るのは、WFL Millturn Technologiesの営業担当部長Martin Kaukalです。「当社は、最大2000mmの加工長さと520mmまでの加工径を処理できる新しいM30 MILLTURNによって、最適な入門モデルを、しかも特別価格で提供します」、 とKaukalはさらに語っています。

 

構造上の新機軸

M30 MILLTURNが目指しているのは、様々な機械コンポーネントの構造上の詳細な改善と、信頼性のさらなる向上です。機能性、エルゴノミクスおよび保全性の最適化において、多種多様な新規開発および最新化が行われ、これにより最小型のWFL MILLTURNは、非常に魅力的な価格の、強力な完全機械加工パッケージとなっています。

機械のカバーには従来よりも50%大きな窓があり、作業空間内部への視界を最適なものにしています。ツールマガジンが(余裕をもって大きく設計されている引き違い窓を通して前面から)利用者にアクセスしやすく改善されている点にも、特別な注意が払われています。固定振れ止めスライダー用の新型で堅固なNC駆動も、有利です。最適化された機械の基盤が、機械の比較的に素早いセットアップと転換を保証します。

利用者への配慮もないがしろにはできません:作業空間内では、一体型LEDランプが、改善された特に寿命の長い照明を提供します。

全体として、「改善されたサービス可能性」については、いくつかの更新が行われています:それは、例えば、アクセスを容易にするために引き出し可能な油圧系ユニットです。さらに、「スタンドアローン」の冷却ユニット、新構造のガイドトラックカバー、およびツールマガジンに対するアクセス可能性の改善によっても、サービス可能性の単純化が達成されています。

EMOでは、WFLの顧客層全体が働きかけの対象になります:当社の最新の製品ポートフォリオは、自動車産業から航空機産業、エンジニアリング等に至る多種多様な分野を網羅しています。M30 MILLTURNによって、当社は今や、若い企業や委託製造業者にも働きかけ、あるいは一般的に、比較的小さな部品や安価な部品を製作しており、価格さえ割に合えばマシニングセンターに参入を望んでいる企業にも働きかけます。Martin Kaukalの言葉によれば、当社にとって重要なのは、注文からは独立に、非常に良い条件で、しかも優れた品質で所有可能な機械をポートフォリオの中に持つことなのです。

 

インテリジェントなドリルロッド

しかし、EMOでは、決して多種多様な新技術の発表を欠くわけにはいきません。例えば、今年のEMOでは、特別な内部加工技術が注目の的になります。そこでは、Sandvik Coromantとの協力により、M120 MILLTURNに対する「インテリジェントツール」の使用がテストされます。ネットワーク化の重要性がますます高まる現状を背景として、インテリジェントな18xD CoroPlusドリルロッドの機能性が実地に発表されます。

データインターフェースを備えたWFL独自のVブロックホルダーを介してドリルロッドが装着されます。新型のCoroPlus技術によって、技術情報およびツール状態が制御機構またはタブレットに送られます。こうして機械オペレーターは、加工途中にツールの温度、偏向、雑音、振動および負荷に関する情報を受け取ります。これによって、機械加工プロセスは完璧に最適化され、ツールおよびワークは損傷から保護されます。そのうえ、プロセス全体が完全に記録できるのです。典型的な応用分野は航空産業で、例えばエンジンシャフトの製作であり、あるいは一般的に、長細いワークの加工です。

 

スキャニング測定用プローブ

BLUM-Novotestの新しい測定および検査の技術は、M40 MILLTURN / 3000mmで使用されます。大きく重い複雑なワークの加工は、測定システムにとって大きな課題です。TC63-DIGILOG測定用プローブの使用によって、デジタル測定とアナログのスキャニング手順が機械上で直接実施できます。平面または輪郭の加工が問題になる場合には、アナログ測定が有利です(例えば、ワークの表面について、加工エラーがないかどうかを検査する場合)。これに対して、デジタルプローブを用いると、このような場合には、十分な解像度を得るために非常に多くの点で測定しなければなりません。

しかし、新しいアナログプローブが表面を「スキャン」することによって、一瞬のうちに無数の測定値をもたらします。TC63-DIGILOGならば、最大2 m/minまでの素早さで、極めて正確な測定が可能です。メッセEMOにおいては、完全自動の真円度測定、同心度測定および軸振れ測定がM40 MILLTURN上で発表されます。

 

以上のような新機軸が打ち上げ花火のように華々しく発表されては誰も冷静ではいられないので、今年のメッセEMOのモットーは、WFLでは「Showing EMOtions(EMO感情表現)」です。

 

詳細は以下のリンクを参照してください:

http://www.emo-hannover.de/de/news/kraftpaket-mit-20-kw-fraesleistung.xhtml

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