ツール管理

ツールデータアーカイブは主に、事前に作成されているが（まだ）取り付けされていないツールや、マガジンから一時的に取り外されたツールに関するデータを保存するために設計されています。

アーカイブは次のツールのツールデータを保管するために使用できます。

• すぐに取り付けられるツール
• マガジンから一時的に削除されたツール

ツール寿命の終わりにまだ達していないツールのツールデータは、マガジンから削除時にファイルにエクスポートできます。こうすることで、最新の実際のデータが失われないようになります。ツールデータアーカイブは何千ものデータレコードを保存することができ、ネットワークと互換性があるため、複数のMILLTURN機械がネットワーク経由で同じアーカイブデータベースにアクセスできます。

MILLTURNツール管理システムのマスターデータベースは、すべてのツールマスターデータを保存するために使用できます。ツールマスターデータには、ツール直径カテゴリー、長さ、インターフェイス、規定されたツール寿命、ブレード数などのツールのニュートラルプロパティのすべてに加えて、公差情報を含む設定パラメータが含まれています。この情報はツールを装着する際に、マスターデータベースから取得できます。

ツールマスターデータベースは何千ものデータレコードを保存することができ、ネットワークと互換性があるため、複数のMILLTURN機械がネットワーク経由で同じデータベースにアクセスできます。新しいツールのマスターデータをデータベースに自動的にインポートすることにより、MILLTURNはオペレーターの入力なしで、作成された新しいツールごとにティーチインプロセスを実行します。

ツール要件管理システムは、現在の生産タスクと最大10件の後続タスクのために、機械で利用できるツールストックと対応するバッチサイズについて、機械オペレーターに適切なタイミングで通知するように設計されています。

このため、ツール要件リストがNCプログラムヘッダーに存在し、使用されるすべてのツールがリストされている必要があります。保存されたツール要件リストには、ワークピースごとに使用時間についての情報を保存するオプションや、残りのツール寿命の事前警告制限を設定するオプションもあります。

処理するNCプログラムを選択すると、ツール要件管理システムがツール要件リストの情報を自動的に分析し、機械のツールマガジンに必要なツールがすべて揃っているか、または機械にある現在のツール在庫が製造されるワークピースの数に対して十分かどうかを確認します。現在選択されているNCプログラムの名前、機械加工されるワークピースの数が、ツール要件管理システムの概要に表示されます。

分析結果はリスト形式で見やすく表示され、制御ユニットのディスプレイで表示したり、ファイルにエクスポートしたり、印刷したりできます。NCプログラムでは、現在のワークピースの機械加工に、すべてのツールが使用できるかどうかをクエリすることができます。

MILLTURNツール管理システムでは、ツールごとにツールデータファイルが必要です。

ツールをマガジンに装着すると、コードタグから必要なデータファイルを読み取ることができます。マガジンからツールを取り外すと、コードタグには最新のデータが保存されます（例：残りツール寿命、摩耗データなど）。コードタグの読み取り/書き込みには、付属の読み取り/書き込みステーションにツールを挿入します。文書にはコードタグの詳細なデータ構造の説明が記載されています。